日本の円安の影響で、韓国では先月の輸出の伸び率が下がるなど輸出が停滞傾向にあり、政府は貿易関連の業種に特別融資を行うことになりました。
産業通産資源部によりますと、4月の輸出は462億9000万ドルで、去年4月に比べてわずか0.4%の増加、一方の輸入は437億1000万ドルで、0.5%減りました。この結果、輸出と輸入を合わせた貿易収支は、25億8000万ドルの黒字で、連続15か月の黒字となりましたが、黒字幅は、3月に比べて23%も少なりました。
品目別では、携帯電話や半導体などIT製品の輸出は好調でしたが、そのほかの主な輸出品は減少を続けました。
また地域別では、中国やASEAN=東南アジア諸国連合などの主な新興国向けの輸出が大幅に増えたのに対して、日本や中南米への輸出は大きく落ち込みました。なかでも日本への輸出は、円安の影響で11%も減り、2月から3か月連続のマイナスとなりました。
韓国政府は、世界経済が緩やかに回復に向かっているにもかかわらず、円安の影響で韓国の輸出が停滞しているとみて、この状況を打開するため貿易関連の業種に総額11兆1000億ウォンの低利融資を行うことにしました。