ヨーロッパやアメリカ向けの自動車の輸出が景気の低迷によって伸び悩んでいることから、韓国の自動車生産台数が減少する傾向が続いています。
韓国の自動車生産台数は、2010年には22%増えたほか、2011年にも9%と増えて順調でしたが、2012年には一転して2.1%の減少となり、今年に入ってからも減少傾向に歯止めがかからず、第1四半期は去年に比べて5.2%の減少となっています。
これは、ヨーロッパやアメリカに向けた輸出が、景気の低迷で伸び悩んでいるためで、このうち、ユーロ圏では、今年の2月と3月に二ケタ台の減少となっています。
また、アメリカでも韓国製自動車の販売は不振で、2011年の市場占有率は8.9%でしたが、今年に入って7.9%まで下がり、3年前の水準に戻っています。
韓国の自動車産業は製造業全体の生産額の11%あまりを占め、175万人あまりが関連業種に従事していることから、今後経済全般に及ぼす影響が憂慮されています。