10大財閥グループが保有する現金と、預金や受取手形など現金化ができる貨幣性資産は前の年より10％以上増え、123兆ウォン、およそ10兆4000億円に達し、過去最大の規模になっていることが分かりました。
このうち、三星グループの場合、貨幣性資産は44兆ウォン、およそ3兆7000億円で、前の年より33％も増えています。
また、現代自動車グループは34兆5000億ウォン、およそ2兆9000億円で、前の年より25％増えました。
これらの財閥グループは、貨幣性資産を短期の金融商品などに投資して収益を得ているものとみられます。
大企業の貨幣性資産が増えているのは、世界経済の先行きに対する不透明感が高まっているためと見られます。
政府は景気を刺激するためにも、大企業に投資を促していますが、大企業は安全を最優先して、新規の投資を控えています。
専門家は、大企業が保有する貨幣性資産が過去最大になっているだけに、世界経済のリスクがこれ以上高くならなければ、下半期には積極的な投資に転じる可能性もあるとしています。