為替レートの変動による外貨資産価値の変動を緩和するため、韓国銀行がドル以外の主要通貨に分散投資をし、外貨資産にアメリカドルが占める割合が初めて60%を下回りました。
外貨資産とは、外貨準備高から金やIMF=国際通貨基金特別引き出し権を除いたもので、去年末の時点で全体の外貨準備高の97%程度を占めています。
韓国銀行が29日、発表した「2012年の年次報告書」によりますと、去年、韓国の外貨資産でアメリカドルが占める割合は、前の年の60.5%より3.2%少ない57.3%でした。
IMFによりますと、去年9月の時点で、全世界の外貨保有高のうちドルの割合は61.8%となっており、韓国はこれを下回ったことになります。
韓国銀行の関係者は、「為替レートの変動による外貨資産価値の変動を緩和するためユーロや円など主要通貨に分散投資している。去年はドル資産で中国人民元への投資を始め、金の保有規模を拡大したことがドルの割合を下げる主な原因となった」と説明しています。