韓国銀行は9日、金融通貨委員会を開き、政策金利を年2.75%に据え置くことを決めました。
先月、政策金利を0.25%引き下げたことから、利下げの効果をしばらく見守りたいとの判断によるものとみられます。
また、先月、輸出が4か月ぶりに増加に転じるなど、国内景気は追加の利下げが必要になるほど悪化していないほか、アメリカや中国の経済指標がやや好転して、対外的な経済状況が悪化していないことも背景にあるものとみられます。
来月は大統領選挙が予定されていることなどから、年内に追加の利下げが行われる可能性は低いとみられています。
韓国銀行の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は、金融通貨委員会の直後に記者会見し、「最近、国内景気の鈍化傾向が緩やかになってきていて、景気がさらに悪化することはないだろう」と述べ、国内景気が底を打ったとの見方を示しました。