韓国では、最近の景気低迷を反映して、仕事もなく求職活動もしていない非労働力人口のうち、20代の若者が238万人に上っていることがわかりました。
非労働力人口は15歳以上の人のうち、定年後の高齢者をはじめ、仕事もなく、求職活動をしていない人、あるいは仕事に出られない主婦や学生などを示す言葉です。
韓国の統計庁が7日にまとめた「雇用動向」によりますと、ことし9月における20代の非労働力人口は238万3000人で、去年の同じ月に比べて4万6000人増加しています。
また、20代全体に占める非労働力人口の割合は40%近くにのぼり、5人に2人が仕事もなく、求職活動もしていないことになります。
20代の非労働力人口の割合は、世界的な金融危機に見舞われた2008年以降37%台が続いていて、一向に改善されていません。
これについて、関係者は「韓国での雇用創出に限界にあること、若年層の高学歴化、景気の低迷で企業が新卒採用より中途採用を好む傾向にあることなどが背景にある」と説明してます。