韓国の国債に対する信用度が高まり、5年満期の国債では、信用リスクを表すクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)が2008年のリーマンショック以前の低い水準に戻っています。
「信用リスク」を取引するクレジット・デフォルト・スワップ市場で、韓国の5年満期国債は2日、65ベーシスポイントにまで下がり、リーマンショック以前の2008年5月以来、4年5か月ぶりの低い水準に下りました。
クレジット・デフォルト・スワップは、国債や社債などを取引する際にそのリスクに応じて加算される金利で、ベーシスポイントと呼ばれる指標が小さいほど貸し倒れのリスクが小さいことを意味し、今回の韓国の数値は、日本、中国、フランスよりも低くなっています。
中国の景気低迷への懸念がやや緩和してきていることから、アジア全体のクレジット・デフォルト・スワップが下がってきていて、長期的には韓国のクレジット・デフォルト・スワップはさらに下がって、30から40ベーシスポイントにまで下がる可能性があるものとみられています。