韓国では、個人、企業、政府が抱える負債総額が3000兆ウォン近くにまで膨れ上がっていることが分かりました。
韓国銀行が4日発表したところによりますと、今年6月の時点で個人、企業、政府が抱える負債総額は2962兆ウォン、およそ218兆円となっています。
これは、今年の推定GDP=国内総生産の1267兆ウォンの2.3倍に上るということで、負債総額が徐々に増える傾向が続いているということです。
このうち、個人の負債額は1121兆ウォン、金融部門を除く企業は896兆ウォン、政府は471兆ウォンでした。
一般的にGDPに対する負債比率は個人と政府の場合は85%、企業の場合は90%以内に抑えるのが望ましいとされていて、政府の負債比率は37%と基準を下回り、先進国に比べて安定した水準を維持しています。
しかし、企業の負債比率は108%とすでに基準を超えていて、個人でも88%と基準をやや上回っています。
経済専門家は、先進国に比べるとGDPに対する負債比率は高くはないものの、世界的な景気停滞傾向で、負債比率が急速に上がる可能性も排除できないとしています。