韓国の1人当たりGDP=国内総生産が3万ドルを超えるには、今後10年以上かかるという悲観的な見方を、民間シンクタンクの現代経済研究院が示しました。
現代経済研究院によりますと、韓国の1人当たりGDPは2007年に初めて2万ドルを超えたあと、毎年わずか1%前後の成長率に止まっているため、今後も年間3%以下の低い成長率が続く場合は、1人当たりGDPが3万ドルを超えるまでには今後10年以上かかるとしています。
また1人当たりのGDPがすでに3万ドルを上回っている先進国では、1人当たりのGDPが2万ドルから3万ドルになるまでの期間は、平均でおよそ8年でしたが、韓国ではその2倍の15年以上かかるものとみられるということです。
これについて現代経済研究院の関係者は、「韓国経済は、1997年のアジア通貨危機や2008年のリーマンショックなどの影響をかかえ、潜在的な成長率が大幅に低下している。そのうえ二極化による中産階級の減少、急激な高齢化、北韓の軍事挑発などによって、国内総生産の伸び率が低い状態が続いている」と説明しています。