13か月ぶりに1ドル1100ウォンを割り込むなど、ウォン高が急速に進み、韓国の輸出企業に大きな被害が出ることが懸念されています。
ソウル為替市場では25日、1ドル1098ウォン20銭で取引が終わり、ウォンの為替レートが1ドル1100ウォンを割り込んだのは去年9月以来13か月ぶりとなっています。
大韓商工会議所のまとめによりますと、最近のウォン高傾向により、韓国の輸出企業の53%、2社に1社が為替差損を被っているとしています。
また、ウォン高ドル安が進めば、韓国製品の輸出価格が上昇して、価格競争力が低下し、輸出中心の韓国経済全般に及ぼす影響も懸念されています。
特に、輸出依存度が高い自動車メーカーや電子メーカーは、ウォン高による影響は大きくなるものと見られ、現代自動車グループなどではさらなるウォン高に備えて来年の経営計画を見直すなど、関連業界は対策に追われています。
韓国の金融当局では、今年初めに予想した1ドル1070ウォンの水準までは状況を見守るとして慎重な姿勢を示しています。