世界的な景気低迷の影響で、航空貨物輸送量の減少が続いています。
国土海洋部が24日、まとめたところによりますと、今年7月から9月までの第3四半期の航空貨物輸送量は87万9000トンで、去年の同じ期間に比べて0.6%減少し、去年1月から3月までの第1四半期から7四半期連続の減少となりました。
国際線貨物は81万6000トンで去年に比べて0.1%増えましたが、国内線は6万3000トンで9.2%減少しました。
国際線貨物が小幅ながら増えたのは、一般貨物の輸送量は減ったものの、旅行客の手荷物が増えたためとみられます。
地域別では、アメリカ、東南アジア、ヨーロッパ、オセアニアは景気低迷で輸出入が減って貨物輸送量が減少したのに対して、日本は旅客数の増加で増え、中国と中東は、輸出の増加によって輸送量が増えました。
国土海洋部は、世界経済の低迷による需要の落ち込みなどで、当分は輸送量の減少が続くという見通しを示しています。