アメリカの連邦準備制度理事会が3度目の量的緩和に踏みきることを決めたほか、日本やEU加盟国も金融緩和策を打ち出す動きが顕著になっていることから、韓国や中国の通貨価値が上昇しています。
ソウル為替市場では19日、1ドル=1103.30ウォンで取引が終わりましたが、民間シンクタンクのLG経済研究所はこのほどまとめた報告書で、今年中に1ドル=1100ウォンを割り、来年は1ドル=1050ウォンまでウォン高が進むものと予想しています。
また、政府系研究機関の韓国開発研究院は、主要国が量的緩和や金融緩和政策を打ち出す動きが顕著で、韓国も信用格付けが上昇して、ウォン高が進むのはある程度予想されていたとして、大きな混乱はないとしながらも、ウォン高が輸出に及ぼすマイナスの影響には十分備える必要があるとして指摘しています。