今月2日に北韓軍兵士が南北軍事境界線を越えて韓国に亡命を求めた際、韓国軍の警備がずさんだったとして批判されている問題で、韓国軍首脳部は「兵舎のノックで気付いた」との報告を翌日3日に受けていたにもかかわらず、国会国政監査の場でも「北韓軍兵士を監視カメラで発見した」と虚偽の説明を続けていたことが明らかになりました。
これは、国防部が15日に行った記者会見で明らかになったものです。
それによりますと、金寛鎮(キム・グァンジン)国防長官と、鄭承兆(チョン・スンジョ)合同参謀本部議長は、事件が起きた翌3日に、北韓軍兵士の陳述書に韓国軍兵士が「兵舎のノックで気付いた」との内容が盛り込まれていることを合同参謀本部の情報本部長から報告を受けていたということです。
しかし、金国防長官と 鄭合同参謀本部議長は8日の国会国政監査で、こうした報告には触れなかったほか、11日の監査でも10日に初めて現場の戦時態勢検閲室から「兵舎のノック」で気付いたとの報告を初めて受けたと説明していました。
韓国軍では、15日の金国防長官の謝罪会見と関係者に対する懲戒処分を発表することで事件の沈静化を図ったものとみられますが、 軍首脳部による虚偽の説明が新たに浮かびあがったことで、軍のずさんな警備に対する批判は軍首脳部にも波及する可能性が出てきています。