三星電子が自社のスマートフォン「ギャラクシー・ネクサス」のアメリカでの販売を差し止めた仮処分を不服として争っている控訴審で、アメリカ・ワシントンの連邦高等裁判所は11日、三星電子の主張を認めて仮処分を破棄し、審理をカリフォルニア州北部連邦地方裁判所に差し戻す判決を下しました。
この裁判は、アメリカのアップル社が三星電子の「ギャラクシー・ネクサス」は自社の特許8件を侵害しているとして、販売差し止めの仮処分を求めたのに対し、1審のカリフォルニア州連邦地方裁判所が今年6月にこれを認めたことから、三星電子が不服として控訴していたものです。
11日の控訴審で、アメリカ・ワシントンの連邦高等裁判所は、「ギャラクシー・ネクサス」の検索機能がアップルの特許を侵害したことで三星の製品がより多く販売され、被害を受けたというアップルの主張は、説得力が不足していると指摘し、1審の判決を破棄して、カリフォルニア州連邦地方裁判所に差し戻しました。