養豚農家が飼育している豚がこれまでで最も多くなって、豚肉の価格が急激に下がっているため、農林水産食品部は豚肉の出荷量を調整するなど価格安定策を打ち出しました。
農林水産食品部が8日発表したところによりますと、豚肉の需給を調整するため、出産能力の劣る雌豚8万頭と成長の遅い子豚10万頭を食肉として処理し出荷するよう養豚農家に協力を呼びかけることにしました。これに伴って養豚組合に無利子の貸付金を150億ウォン支援するとしています。
また、豚肉の出回り量を減らすため、養豚農家に早期の出荷も求めるとしています。豚は通常生後6か月から出荷されますが、これを7日から10日早めると体重が5キロほど減ります。
さらに、ハムやソーセージなど食肉加工用に使う韓国産の豚肉の割合を、現在の40%から72%にまで増やすことにしています。
農林水産食品部は、価格がさらに下落すれば、食肉加工業者や流通業者などにも金融支援を行い、後ろ足の豚も2万トンを備蓄する方針です。
豚の飼育頭数は、ことし7月から9月までの第3四半期に993万頭と、去年の同じ期間に比べて215万頭増え、これまでで最も多くなっています。