韓国と中国は、貿易取引の際にドル決済による為替手数料を節減するため、ウォンや人民元による決済を増やす方向で協議を進めています。
韓国の企画財政部は16日、韓中両国は通貨スワップ協定の限度額の範囲内で、貿易取引の決済をドルではなくウォンや人民元でできるようにする方向で協議を進めていることを明らかにしました。
両国の中央銀行は通貨危機などの非常時に備えてそれぞれ64兆ウォンと3600億元を限度とする通貨スワップ協定を締結していますが、その限度内で中央銀行が自国の民間銀行にそれぞれの通貨を低金利で貸し付け、銀行がさらに貿易業者に貸し付けて、輸出入にともなう代金の決済をそれぞれの通貨で行うというものです。
これによって貿易業者はドルで決済する際の為替手数料を節減できるだけでなく、外貨不足に陥った際の打撃も緩和できることになります。