韓国の労働力の中心となる生産年齢人口は今年をピークに急速に減少するものと見られます。
韓国銀行が16日発表した報告書によりますと、15歳以上65歳未満のいわゆる生産年齢人口は2012年に人口全体の73.1%とピークに達する見込みで、その後は次第に下り始めて2050年には52.7%まで減少すると予想されています。
報告書では生産年齢人口の急速な減少は高齢化と出生率の低下によるもので、
生産年齢人口の減少は、所得が減って負債を償還する能力が落ち、金融機関の収益性とともに、税収の減少で国の財政悪化につながると指摘しています。
生産年齢人口の減少はアメリカでは2000年代後半に、日本では1990年代初めに起り始め、金融機関の収益性が低下しており、韓国銀行では、金融機関は自己資本比率を高めるほか、融資により厳格な基準を適用するなど、中長期的なリスク管理に努める必要があるとしています。