先月8月の韓国の貿易収支は、20億ドルの黒字となったものの、輸出と輸入がともに減少したことによる、いわゆる「不況型黒字」が6か月連続で続いた結果となりました。
関税庁が16日発表した「8月の輸出入動向」によりますと、8月の貿易収支は、去年8月に比べて、輸出が6.2%減少して430億ドル、輸入が9.7%減少して410億ドルとなり、20億ドルの黒字となりました。
品目別の輸出額をみますと、7月に比べて、液晶デバイスや衣類などの軽工業製品、自動車部品などが10%以下の増加に止まった反面、船舶が34.5%、自動車が22.9%などと、大幅に減少しました。
韓国の輸出額は、ことし2月に20.5%増加して以来、3月から減少し続けており、6月に0.9%増加したものの、7月からは再びマイナスに転じています。
しかし、国内の景気後退で原材料などの輸入も減少し、輸入額が3月以来6か月連続で減少しており、輸出と輸入がともに減少したことによるいわゆる「不況型黒字」が続いています。
ことし1月から8月までの貿易収支は、輸出額が3628億ドル、輸出が3472億ドルで、差し引き156億ドルの黒字となっています。