キム・ギドク監督の最新作の映画「ピエタ」が、第69回ベネチア国際映画祭で最高賞の「金獅子賞」を受賞した後、観客数が受賞前に比べて3倍以上に急増しています。
映画振興委員会のまとめによりますと、ピエタは10日、全国238の映画館で2万8607人を動員し、その日の興行順位3位となりました。
公開日の6日の観客数が8673人だったのに比べると、3.3倍に増えたことになります。
また全国の累積観客数は、公開から5日間で9万7104人となりました。
これは金獅子賞を受賞した後、大衆の関心が高まり、各地のシネマコンプレックスがピエタの上映館と上映回数を大幅に増やしたためです。
ピエタには、およそ1億5000万ウォンの制作費のほか、マーケティングや配給費用などで、合わせて8億5000万ウォンの費用がかかったとされています。
このため損益分岐点は観客動員数25万人程度となりますが、配給会社は、受賞後に観客数が増え続けているため、損益分岐点は十分に超えるものとみています。