韓国最大の自動車メーカー現代(ヒョンデ)自動車の労働組合は4日、徹夜勤務を廃止することや、基本給を5.4%引き上げることなどを柱とした会社側との暫定合意案について、およそ5万人の組合員による投票を行い、52.7%の賛成多数で最終的に承認されたと発表しました。
現代自動車の労使は、これまでおよそ4か月にわたり、賃金の引き上げや労働条件をめぐって交渉を続け、先月30日に暫定的に合意していました。
暫定合意では、基本給を5.4%引き上げるほか、この10年間争点となっていた徹夜勤務をなくした昼間連続2交代制の実施、月給制の導入、社会貢献基金50億ウォンの助成などを行うことにしています。
交渉の期間中、労組側は、12回にわたって部分ストライキを実施し、会社側は7万9362台の自動車が生産できず、損失額は過去最高の1兆6464億ウォンに上るとみています。
労使の間では、さらに非正規労働者のうちおよそ3000人を正社員に切り換える問題について、協議を続けることにしています。