アップルは8月31日、三星電子を相手取ったアメリカでの特許訴訟の訴状に修正を加え、三星の最新スマートフォン「ギャラクシーS3」と「ギャラクシーノート」も、自社の特許権を侵害したとして対象に加えたため、三星電子のアメリカ市場での販売戦略への支障が予想されます。
ブルームバーグ通信が1日、伝えたところによりますと、アップルは31日、三星電子を相手取った特許訴訟の訴状に修正を加え、アメリカ・カリフォルニア州サンノゼ連邦地方裁判所に提出しました。
これによってアップルの特許を侵害しているとする、三星の製品のリストには、最新スマートフォンの「ギャラクシーS3」と「ギャラクシーノート」が追加されました。
アップルは先の陪審評決で、三星がアップル製品のデザインと機能を侵害したとの判断が下されたのに伴い、先月27日に販売差し止めを求める三星電子製品のリストを、裁判所に提出していました。
裁判所は今月20日に販売差し止めについての審尋を行う予定ですが、先の陪審評決で、三星がアップルのUI(ユーザーインターフェース)の特許関連を侵害したとする評決が出ているため、ギャラクシーS3とギャラクシーノートが販売禁止になる可能性も出ています。
三星電子は新しいスマートフォンの「ギャラクシーS3」を戦略製品として売り込んでいるだけに、裁判結果によっては、アメリカ市場での戦略の修正を迫られることも予想されます。