携帯電話の新しい通信規格である第4世代移動通信のLTE＝ロングターム・エボリューションのサービスに加入している人が、全国で1000万人を超えました。
通信業界が31日にまとめたところによりますと、韓国のLTEの加入者は、今月29日の時点で1012万人となり、1000万人を超えました。
これは韓国人の5人に1人、韓国のスマートフォン・ユーザーの3人に1人がLTEサービスを利用していることになります。
LTEは去年7月1日に商用化されており、スタートしてから1年2か月で加入者数が1000万人を超えたことになります。
移動通信会社の関係者は、「韓国の通信会社の持つ世界的な技術力と、新しいIT製品に関心が高い韓国人の特徴がシナジー効果を生み、短期間でLTEが普及した」と説明しています。
韓国の移動通信3社は、LTE加入者数を年内に合わせて1600万人とすることを目標としており、引き続き加入者増加に力を注ぐことにしています。
一方、LTEを短期間で普及させたことにともなう問題も現れています。
移動通信3社は、ことし4月から6月までの第2四半期に、加入者の拡大を目指してLTE向け端末の価格を下げるために巨額の補助金を投入しました。
この結果、投資能力の低下や料金の値上げにつながる可能性が高くなっており、その分、消費者の負担が大きくなるおそれがあります。
またLTEサービスの料金は第3世代移動通信規格の料金より高いものの、まだサービスを利用できない地方が多いため、LTEサービスを受けたい消費者から不満の声が上がっています。