穀物価格の上昇によって、物価が上がり続けるインフレ現象を指す「アグフレーション」が韓国にも年末には本格化するという分析が出されました。
農村経済研究院は15日、輸入穀物価格の上昇によって、小麦粉は今年4月から6月の間に比べて28%、トウモロコシの粉は14%それぞれ上昇するという見通しを出しました。
また植物性油脂は11%、家畜への飼料は9%上昇するとしています。
このような価格上昇は国際穀物価格が韓国経済に反映される時差を考慮すると、年末から物価上昇が本格化すると農村経済研究院ではみています。
小麦粉やトウモロコシの粉は麺類やパン類などを作るうえで欠かせない食材で、これらの価格が上昇すると、連鎖的な物価上昇が起きるとみられます。
韓国の食料自給率は2010年現在で27%に過ぎず、農村経済研究院では長期的に小麦や豆、トウモロコシの自給率を上げる努力が求められるとしています。