ロンドンで3回目となった第30回夏のオリンピックは、現地時間で12日夜、17日間にわたる熱戦を終えましたが、韓国は当初の目標を上回る13個の金メダルを獲得して、堂々5位の座に輝きました。またアジアでは、前回の北京大会に続いて中国に次ぐ2位を守りました 。
ロンドンでオリンピックが開かれたのは、1908年、1948年に続いて3回目、64年ぶりで、世界204の国と地域からおよそ1万6000人あまりの選手と役員が参加し、26競技302種目で熱戦を繰り広げました。
今大会で韓国は、22の競技に245人の選手が参加し、フェンシングと体操で韓国初の金メダルを獲得したほか、男子サッカーでオリンピック初のメダル獲得という、記録に残るオリンピックとなりました。
不可解な判定で決勝進出を逃すハプニングがあったフェンシングでは、結局、男女合わせて金メダル2個、銀メダル1個、銅メダル3個と歴代最高の成績をおさめました。
また1948年のロンドン大会、2004年のアテネ大会に続いて3度目の決勝トーナメント進出を果たした男子サッカーは、日本との3位決定戦を2対0で勝って悲願の銅メダル獲得という快挙を成し遂げました。
韓国は、最終日の12日、男子ボクシングライト級でハン・スンチョル選手(27)が銀メダルを追加し、これで韓国が今大会で獲得したメダルは、金メダル13個、銀メダル8個、銅メダル7個の合わせて28個となり、世界5位の偉業を成し遂げました。
金メダルは前回の北京大会と同じ数でしたが、銀は2個、銅は1個少ない数となりました。
しかしロンドン・オリンピックで韓国選手団は予想を大きく上回る成績を挙げました。
韓国は1988年のソウルオリンピックで金メダル12個で4位となったのに続いて、92年のバルセロナ・オリンピックでも金メダル12個を獲得しました。
その後96年のアトランタ大会は7個、シドニー大会は8個、アテネ大会では9個と振るいませんでしたが、前回北京大会では今大会と並ぶ歴代最高の13個を獲得していました。
北韓は、金メダル4個、銅メダル2個で善戦し、世界20位となりました。
現地時間で12日夜に行われた閉会式は、「イギリス音楽のシンフォニー」をテーマに2時間かけて繰り広げられ、ジョージ・マイケル、ザ・フーといったイギリスを代表するミュージシャンが参加し、イベントを盛り上げました。そして、オリンピックの旗が、ボリス・ジョンソンロンドン市長から、次の開催都市、ブラジルのリオデジャネイロのエドゥアルド・パエス市長に引き継がれ、選手たちは4年後の再会を約束しました。
次のリオデジャネイロ・オリンピックは、2016年 8月5日から21日まで開催され、ラグビーとゴルフが新たに加わって28競技で熱戦を繰り広げることになります。