先月から中断されているイラン産原油の輸入が、イランのタンカーを使って来月にも再開される見通しです。
イラン産原油の輸入は、 EU=ヨーロッパ連合による輸送タンカーの保険引き受け禁止措置によって、先月1日から停止されています。
政府関係者によりますと、 韓国とイランはイラン政府の責任でイラン国籍のタンカーを使って韓国まで原油を輸送することで合意しており、イラン政府と韓国の石油会社との間で進めているタンカーの運航協議も詰めの段階に入っているということです。そして現在、イラン産原油の価格、輸送費用、タンカー保険の支払保証などについてイラン政府と協議を続けています。
業界では、この協議がまとまり次第、今月末か来月初めにはイラン産原油のタンカーへの積み込み作業が現地で再開され、早ければ来月中旬にも第1船が韓国に到着するものと見込んでいます。
しかしイランが保有するタンカーが限られているため、輸入量は以前よりかなり減るものとみられています。
アメリカは、イランの中央銀行と取り引きする外国の金融機関に対して制裁を科すことにしていますが、韓国はこの制裁対象からはずされています。