北韓の人権問題に取り組む活動家の金永煥(キム・ヨンファン)氏の釈放に取り組んできた民間の対策委員会は29日、「中国で拘束されていたときに電気拷問を受けた事実を国連の関係機関に通告する」とする声明を発表しました。
金永煥氏は中国で脱北者を支援する活動をしていた3月に中国の公安当局に逮捕され、今月20日に119日ぶりに釈放され、帰国後、中国で過酷な扱いを受けたと主張していました。
金永煥氏釈放対策委員会は声明で、「5月に国連の任意的拘禁に関する実務グループなど関係機関に対して、金永煥氏が拷問を受ける恐れがあるという点を伝えていたが、実際に拷問を受けたことが分かったので、中国政府が謝罪し、再発防止を約束しなければ、拷問を受けた事実を国連の関係機関に通告する」としています。
この問題について、大統領府青瓦台の河今烈(ハ・グムヨル)大統領室長は30日、「拷問を受けたとする主張を深刻に受け止めている。韓国政府は中国政府に対して事実関係を明かすよう働きかけている」と語りましたが、この問題を政府として国連の関係機関に持ち込むかどうかについては、まだ決まっていないとしました。
中国政府はこの問題について、拷問をした事実はないとする立場で一貫しており、拷問をしたと認める可能性はほとんどないものと見られています。