カンボジアの首都プノンペンで開かれていたARF=ASEAN地域フォーラムの閣僚会議は13日、議長声明を発表して閉幕しました。
この議長声明で北韓の核問題ついては、北韓を含めた関係国に国連安保理決議と6か国協議共同声明の順守などを促しました。
しかし北韓が今年4月、事実上の長距離ミサイルを打ち上げて国連安保理決議に違反したとする韓国などの意見や平和的な人工衛星の打ち上げだったとする北韓側の意見は、ともに議長声明に盛り込むことはできませんでした。
一方、南シナ海問題をめぐっては、関係国の自制が重要だと強調しました。
今回のARF会議では、北韓の長距離ミサイル発射で南北関係がさらに悪化している中、金星煥(キム・ソンファン)外交通商部長官と北韓の朴宜春(パク・ウィチュン)外相は会場であいさつも交わさず、注目されていた南北接触や米朝接触も実現できずに終わりました。