中国吉林省・延辺朝鮮族自治州の国境開放都市、琿春(こんしゅん)市を出発して、北韓北東部の羅先(ナソン)港から船に乗り、金剛山一帯を観光するルートが正式に始まったもようです。
中国の国営ラジオが伝えたところによりますと、中国人観光客100人あまりが29日、珲春市から陸路で北韓の咸鏡北道(ハムギョンブクド) 羅先港に移動し、そこから遊覧船で金剛山を回る4日間の観光を行ったということです。
北韓と中国は当初、今年4月から金剛山を中国人観光客に正式に開放する計画でしたが、北韓が今年4月、事実上の長距離ミサイルを発射したことで、先送りとなっていました。
南北共同事業の金剛山観光は、2008年7月に韓国人女性観光客が北韓兵士に射殺されて以来、中断しており、その後、北韓は独占事業権を持つ韓国の現代峨山(アサン)を排除したまま、中国と独自に金剛山観光事業を進めています。