北韓は、この一年間に15か国306の企業から合わせて14億3700万ドルを誘致した模様です。
これは、北韓が先月中旬、平壤(ピョンヤン)で開催した国際商品展覧会で、外国のバイヤーに配布した資料で明らかになったものです。
北韓がこうした対外経済資料を公開したのは初めてです。
北韓は、2010年7月に朝鮮最高人民会議常任委員会の政令で、合営投資指導局を合営投資委員会に改編し、投資誘致に乗り出しており、去年末までの一年間に合わせて15か国306の企業から合わせて14億3700万ドルを誘致したということです。
北韓が発表した資料によりますと、北韓は現在、28か国との間で投資保護協定、12か国との間で二重課税防止協定を締結しており、32か国38か所に経済貿易代表部を設置しているということです。また外国人投資企業の労働者の最低賃金は1か月30ユーロ、韓国ウォンで4万ウォンあまりとなっています。
専門家らは、北韓は安全性が保障されない地域であるため慎重に見守る必要があるとしていますが、一方で、国際社会に門戸を開こうとする意思の表れではないかとする分析も出ています。