韓国が、EU=ヨーロッパ連合、アメリカとそれぞれ締結したFTA=自由貿易協定の発効以来、EUとアメリカからの輸入品の多くは価格が下がりましたが、電動歯ブラシなど一部の品目の価格は逆に高くなったことが分かりました。
韓国とEUのFTAは去年7月に、韓国とアメリカのFTAはことし3月にそれぞれ発効しました。
公正取引委員会によりますと、韓国とアメリカのFTAが発効したことし3月中旬から、EUとアメリカから韓国に輸入された22品目の値動きを調査したところ、家電製品や農産物など15品目は価格が下がっていることがわかりました。
しかし、アメリカから輸入された電動歯ブラシの価格は、FTA発効前より逆に高くなったほか、ウィスキー、ビール、シャンプー、歯磨き粉などの価格はほとんど変わっていないということです。
公正取引委員会は、今後もEUとアメリカからの輸入品の値動きをチェックし、FTA発効による関税額の変化が充分に反映されていない商品については、消費者団体と協力して輸入会社や流通業者などを対象に調査を進める方針です。