経営不振のため政府の金融委員会から5月初めに営業停止処分を受けた貯蓄銀行4行は、総額で1兆2992億ウォンもの違法な貸し出しをしていました。
検察は、ソロモン貯蓄銀行のイム・ソク会長(50)や未来貯蓄銀行のキム・チャンギョン会長(55)ら12人を拘束して取り調べをしていますが、
20日、検察が発表した捜査結果によりますと、貯蓄銀行4行の違法な貸し出しは、総額で1兆2992億ウォンに上っています。銀行別には、未来貯蓄銀行が7200億ウォンで最も多く、韓国貯蓄銀行がおよそ3700億ウォン、ソロモン貯蓄銀行が1400億ウォン、漢州貯蓄銀行が390億ウォンでした。
一方、大株主と経営陣が横領した金額は1179億ウォンと集計されています。このうち未来貯蓄銀行のキム・チャンギョン会長は、アンディ・ウォーホルの作品「フラワー」など、銀行が所有する100億ウォン相当の美術作品12点を横領した疑いで追起訴されました。また韓国貯蓄銀行のユン・ヒョンス会長は、系列会社の株価を操作して、およそ350億ウォンの不正な利益を得て起訴されました。
多くの疑惑が浮上していた政官界への工作については、国税庁の前書記官(53)が収賄の疑いで逮捕されています。
検察は、営業停止処分を受けた貯蓄銀行の大株主4人を拘束起訴し、今後は大株主の政官界への工作に焦点を当てて捜査することにしています。