韓国プロ野球の10番目の球団の創設をめぐる議論が、一部球団の反対で棚上げされることになりました。
韓国野球委員会は、19日、ソウルの野球会館に9つの球団の代表全員が集まって臨時理事会を開き、争点になっている10番目の球団創設について協議しましたが、議論そのものを当分先送りすることで合意しました。
韓国プロ野球は、来シーズンから、2軍リーグのNCダイノスが1軍リーグに参加して9チームがペナントレースを行うことになり、韓国野球委員会は、さきの理事会で、奇数球団体制の運営上の問題を解決するため2014年に10番目の球団を創設する方針を打ち出していました。
これに対して、「時期尚早」だとして、三星、ロッテ、韓火が強く反対し、19日の理事会では表決にすらかけられずに、10番目の球団創設をめぐる議論そのものが当分の間、先送りされることになりました。
理事会は、高校野球チームが53と少ない現状で球団を増やした場合、プロ野球のレベルが低下することを理由にあげています。
しかしプロ野球選手協会は前日18日に、声明を出し、「プロ野球を財閥球団の特権と考えてはならない。10番目の球団の創設が実現しない場合、あらゆる手段で対抗する」としており、今後の成り行きが注目されます。