先月5月の輸出は、1年前に比べてやや減りました。
関税庁が15日に発表したところによりますと、5月の輸出は471億ドル、輸入は448億ドルで、貿易収支は22億6000万ドルの黒字となりました。
輸出は4月に比べて1.99%、輸入は1.67%増えましたが、1年前に比べると、輸出は0.59%、輸入は1.08%減りました。
輸出と輸入は1年前に比べると3か月連続で減少しています。これは世界経済の不安が拡大し、主要国の景気が停滞していることが理由で、輸出入は中長期的に減る傾向が続いているものと分析されています。
輸出先別に見ますと、中国への輸出が4.9%減少、3か月連続で減っており、EUへの輸出は46億ドルで、こちらも3か月連続で減っています。
ユーロ圏の財政不安でヨーロッパへの輸出が減り、中国の景気の先行きも不透明な状況が続いており、輸出の減少は当分続く可能性が高いとみられています。
しかし輸出とともに輸入も減っているため、貿易収支の黒字は維持できるものとみられています。