休戦ラインに近い京畿道北部地域で今年はマラリアの患者が増えるではないかとする懸念が出ています。
京畿道は今年、北韓に対して3回に渡ってマラリア原虫を退治するための防疫用薬品を提供する意思を伝えましたが、北韓はこれまで一切反応を示していないということです。
北韓地域で防疫活動が進まない場合、その影響で休戦ラインに近い京畿道北部地域で患者の発生が増える傾向があります。
実際に、北韓に防疫用の薬品が伝えられなかった2007年には京畿道北部地域で1007人の患者が出ましたが、薬品が伝えられた2008年と2009年にはそれぞれ490人と618人にとどまりました。
京畿道の関係者は、防疫用の薬品は5月末までに北韓に伝えられ、適切な時期に防疫活動を進める必要があるが、今年はすでにその時期を過ぎており、患者が増加する可能性が高いと指摘しました。