韓国銀行は8日、金融通貨委員会を開き、政策金利を年3.25%に据え置くことを決めました。
政策金利の据え置きは、去年7月以降、12ヶ月連続です。
物価の安定を考えると金利を引き上げる必要がありますが、ユーロ圏の債務危機などによる景気萎縮を考えると金利を引き下げる必要があるなど、金利引上げと引き下げの要因がともにある中で、他の国に比べると韓国の政策金利はまだ低い水準で、世界経済が不安な状況が続いていることもあり、市場では据え置きが予想されていました。
市場では今後とも当分は政策金利が据え置かれる可能性が高いという見方が多くを占めています。
三星経済研究研究所のチョン・ヒョチャン首席研究員は、「物価はある程度安定する方向へ向かっており金利を引き上げる要因は少なくなった。世界経済の不安は拡大する傾向が続いており、景気萎縮の可能性を考えると金利を引き下げる必要があるが、韓国の政策金利は他の国に比べて低い水準なので、当分は据え置かれる可能性が高いだろう」としています。