ソウル警察庁は3日、北韓のIT業者が制作し、悪さを働くコードが仕組まれたオンラインゲームを国内に流通させた男性(38)を逮捕したと発表しました。
この男性は、去年初めから今年4月にかけて、中国遼寧省瀋陽にある北韓偵察総局傘下のIT業者と接触、サイバーテロに利用できる悪性コードが隠されたオンラインゲームを国内に持ち込み、流通させた疑いがかけられています。
ソウル警察庁によると、ゲームを制作したのは北韓偵察総局傘下の貿易会社の子会社で、金日成大学など、北韓の名門大学を卒業したエリートが勤務しているということです。
逮捕された男性は、国内で不法な賭博ゲームサイトなどを運営しており、ソフトの開発費用を節約するために北韓のIT業者に制作を依頼したということです。
ソウル警察庁は、この男性の通話記録を調査したところ、この男性は相手が北韓のIT業者で、悪性コードが隠されていることも事前に知っていたとしています。
仁川国際空港やカジノの江原ランドの電算システムがこの悪性コードによるハッキング攻撃を受けましたが、それぞれの保安システムによって遮断され、被害はなかったということです。