北韓が韓半島西の海上の軍事境界線にあたる北方限界線付近で新しく建設している海軍基地がほぼ完成していることが分かりました。
アメリカ政府系放送の自由アジア放送は3日、北韓が北方限界線に近い黄海南道康寧郡に建設中の海軍基地がほぼ完成段階にあることが民間衛星が撮影した写真で確認されたと報じました。
それによりますと、基地内には五つの建物があり、埠頭や道路などの建設もほぼ完成しているということです。
この基地は、北韓が2010年11月に砲撃した韓国の延坪島から29キロしか離れていません。
北韓は延坪島砲撃事件以降、北方限界線付近で海軍基地や砲兵基地を拡大するなど、軍事力を増強しています。
韓国軍の関係者は、この基地は付近の海軍基地の連携を強化する狙いがあると見られるとした上で、北韓の追加的な武力挑発に備えて、一帯の動向を注意深く見守っていると語りました。