北韓の朝鮮中央通信は1日、6.15民族共同委員会が2000年6月の南北共同宣言の12周年を記念する行事を盛大に行うことにしたが、韓国政府の妨害で実現しなかったと報じました。
6.15民族共同委員会は南北共同宣言の実践に向けて2005年に南北双方に発足した民間の団体です。
朝鮮中央通信によりますと、6.15民族共同委員会は1日、共同報道文を発表、韓国と北韓、海外の委員会の関係者が今年2月に北京で会い、北韓の金剛山で記念行事を盛大に行うことで合意したものの、韓国政府が北韓訪問を禁じるなど、悪らつな妨害を続け、仕方なくそれぞれの地域で別々に記念行事を行うことにしたということです。
6.15民族共同委員会の韓国側委員会は1日、共同宣言12周年記念行事と関連した共同報道文をソウルと平壌、海外で午前10時に同時に発表する」としていました。
韓国政府は海軍哨戒艦沈没事件以降、北韓への訪問や北韓の関係者との接触を制限していますが、6.15民族共同委員会の韓国側委員会の関係者は韓国政府の承認を得ずに今年2月に中国で北韓の関係者に会うなど、記念行事と関連した実務接触を強行していました。