北韓が4月の憲法改正で、自らを「核保有国」と明記したことについて、アメリカ政府は、絶対に受け入れられないとする姿勢を示しています。
アメリカ国務省のトナー副報道官は30日、北韓が4月の憲法改正で自らを「核保有国」と明記したことについて、「アメリカ政府は、北韓を核保有国として絶対に受け入れないという立場を長期間維持してきた」と述べました。
トナー副報道官は、特に、「2005年9月の6か国協議の共同声明により、北韓はすべての核兵器と核開発計画を放棄することになっており、アメリカは北韓がこの約束を守る必要があるとの立場を堅持している」と強調しました。
トナー副報道官はまた、「先月、国連安全保障理事会が議長声明を通じ、安保理決議にもとづく義務を遵守するよう北韓に求めている。このなかには、核兵器と核開発計画の放棄も含まれている」としたうえで、「アメリカ政府も北韓に対して国連安保理決議に盛り込まれたすべての国際義務に従うよう要求し続けている」と説明しました。