三星(サムソン)電子の李健熙(イ・ゴンヒ)会長は、アメリカのアップルなど競合他社に勝つためには、スマートフォンでの競争力の確保が重要だという認識を示しました。
李健熙会長は23日間のヨーロッパ出張を終えて25日に帰国し、29日に三星電子の幹部との昼食会に出て、最近の事業報告を受けました。
この席で李健熙会長は、スマートフォンの特許をめぐって世界10か国で続けている三星とアップルとの紛争の和解に向けた協議を、アメリカの連邦裁判所の指示でこのほどサンフランシスコで行ったことについて、三星電子の崔志成(チェ・ジソン)副会長からアップルのティム・クック最高経営者(CEO)と会ったときの報告を受けました。そしてスマートフォンの競争力をさらに強化し、アップルなど競合他社に勝つための方策を講じるよう指示したということです。
李健熙会長は、これまでも日本やヨーロッパなどで得たインスピレーションを経営に活かしてきており、今回示した認識は、新しい経営方針につながる可能性があるとみられています。