何が何でも大学に進学しようとする韓国の教育意識が、国の成長を阻害しているという見方が示されました。
三星(サムソン)経済研究所は30日、「大学に行かなくても成功する世の中」というテーマの報告書を発表しました。
それによりますと、韓国の大学教育の国民経済に対する貢献度が低下しており、大学進学率が世界最高レベルであるにもかかわらず、人的資本成長率は1991年に0.96%だったのが2011年には0.86%に落ちたとしています。
報告書はまた、過度に高い大学進学率によって若年層の労働市場への参加が遅れ、2009年以降は労働投入の経済成長に対する貢献度がマイナスに転じたと指摘しています。
報告書は、およそ42%と推定される過剰学歴者が大学に進学する代わりに就職して経済活動に従事すれば、GDP=国内総生産の成長率は1ポイント上昇するだろうと主張しています。