韓国は1988年に家計貯蓄率がOECD=経済協力開発機構の加盟国の中で1位でしたが、貯蓄率は次第に下がり、わずか13年間で加盟国でもっとも低い水準になっていることがわかりました。
OECDが29日に発表した「世界経済展望」によりますと、韓国は所得に対する貯蓄の割合を示す家計貯蓄率が、1998年には23.2%でしたが、去年は3.1%と20.1ポイントも下落しています。
これは調査対象となった18の加盟国の中で、もっとも大きな下落幅でした。
韓国に次いで2番目に下落幅が大きかったのは日本で、家計貯蓄率は8.8ポイント下がりました。
韓国の貯蓄率は1990年代半ばまでは20%台でしたが、2000年代に入ってから急激に落ち込みました。
これは経済成長率が下がるとともに、所得の伸び悩み、社会保障支出の増加などが影響したものとみられます。
また最近は、負債が急激に増えていることも、追い討ちになったものとみられます。
OECDは、韓国の家計貯蓄率は今後も下がり続けて、2.9%前後になるものと予想しています。