この春のプロ野球の開幕を前に突如、引退宣言をした起亜タイガースの李鐘範(イ・ジョンボム)選手(42)が、26日夕方、光州球場でのLGツインズとの試合で、マウンドに上がり、引退式を行います。
デビューから20年目を迎える野手の李鐘範選手は、この日、初めてマウンドに上がり、試合前の始球式を行って20年間の選手生活にピリオドを打ちます。
光州球場は1万2500人が入れますが、このうちの1万1500枚を前売り券として19日午前11時に発売したところ、わずか15分で売り切れました。
このため26日は残りの当日券1000枚を手に入れようと、大勢のファンが前日から球場前で長い列を作りました。
また永久欠番となる李鐘範選手の背番号7番にちなんで7本作られた一本30万ウォンの黄金バッドもアッという間に売り切れました。
李鐘範選手は1993年、起亜タイガースの前身のヘテ・タイガースに入団して、1年目からレギュラーとして出場し、その年の韓国シリーズでMVPに選ばれるなど大活躍してヘテ・タイガースを韓国シリーズで4回の優勝に導きました。
李鐘範選手は1998年に日本の中日ドラゴンズに移籍しましたが、試合中にデッドボールを受けて右肘を骨折し、2001年8月にヘテ・タイガースを買収した起亜タイガースに移籍しました。
復帰後、李鐘範選手は2002年と2003年にその年の優れた野球選手に与えられるゴールデングローブ賞を受賞するなど健在ぶりをアピールし、去年7月には韓国と日本での記録を合わせて通算2000安打を達成しました。