イラン産原油の輸入が韓国でも今月末から中断される可能性が出てきました。
EU=ヨーロッパ連合はイランに対する制裁の一環として、EU域内の保険会社に対してイラン産原油を輸送するタンカーなどの保険、再保険を7月1日から禁止することにしているためです。
韓国はEUに対して例外認定を要請していますが、今のところEUは否定的です。
この措置は7月1日からですが、原油の船積に必要な10日間を含めて韓国までの輸送期間は40日程度で、こうした期間を考慮すると事実上5月末から保険に加入できなくなる可能性があります。
万一の事態に保険金を支給できるほどの規模の保険会社は、アメリカ系を除くとヨーロッパ系の保険会社しかなく、他の保険会社を選択することも事実上不可能です。
イラン産が韓国の原油輸入全体に占める割合は10%程度ですが、輸入が中断される場合、国内の石油価格は10~20%上昇することが予想され、経済全般への影響が懸念されています。