銀行のATM=現金自動預け払い機で使う新型のICカードへの全面切り替えに備えて6月から始まる予定だった旧型の磁気ストライプカードの使用制限の開始時期が、2014年2月以降に延期されました。
金融監督院は、旧型の磁気ストライプカードを利用する人がまだ多い現状を踏まえて、当初、来月から始める予定だった旧型カードの使用制限の開始時期を、再来年の2014年2月以降に先送りする方針を、16日、明らかにしました。
金融監督院は、ことし2月、旧型の磁気ストライプカードは複製が容易で安全性に問題があるとして、半導体集積回路を埋め込んで複製が難しいとされる新型のICカードに切り替えることを決め、ことし9月の全面切り替えを目指して3月から旧型カードの使用を制限すると発表しました。
しかし、事前の周知が充分でなく苦情を訴える利用者が多かったため、旧型カードの使用制限は、開始当日の3月2日だけで中止となり、6月から再び開始することになっていましたが、今回の発表によって2回目の延期となりました。このため金融監督院自体がカード利用者の混乱を招いているという批判の声が高まっています。