北韓が咸鏡北道(ハムギョンブクド)の舞水端里(ムスダンリ)にあるミサイル発射場で、改修工事を進めていることが15日わかったと、日本の共同通信が複数の外交筋の話として16日報じました。
それによりますと、複数の外交筋は、北韓が舞水端里にあるミサイル発射場で、新たに大型の発射台を建設している可能性があるとの見解を示したということです。
このうち、ある外交筋は、「工事は初期段階で断定はできないが、大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の発射台の可能性がある」と述べました。
舞水端里の発射場は老朽化が伝えられていましたが、今後も、ここから日本海側に向けて長距離弾道ミサイルを発射する恐れが出てきました。
消息筋によりますと、北韓は去年の末から舞水端里発射場で数回にわたって長距離弾道ミサイルのエンジン燃焼試験を行ったということです。
舞水端里発射場は、1998年と2009年に長距離弾道ミサイルが発射されたところです。
北韓は、先月13日、平安北道(ピョンアンブクド)の東倉里(トンチャンリ)にある「西海衛星発射場」で行った、事実上の長距離ミサイルとみられるロケットの発射について、2012年に始まった「宇宙開発5か年計画」の第1段階で、近く、より大きな大型ロケットと静止衛星の開発にも着手すると主張しています。
「西海衛星発射場」のチャン・ミョンジン総責任者は、先月13日のロケット発射を前に、「東倉里発射場だけでなく舞水端里発射場でも衛星を打ち上げる具体的な計画がある」と述べています。