中国は韓民族の代表的な民謡である「アリラン」について、韓国と共同でユネスコの無形文化遺産への登録を進めることを検討している模様です。
中国共産党の機関紙、人民日報のインターネット版は2日、中国政府の文化遺産関連部署の関係者が「中国はユネスコ無形遺産保護条約の加盟国で、その規定に基づいて中国の文化遺産の登録を申請する。起源が同じで、共有している無形文化財については、周辺国と共同で申請することもできる」と語ったと報じました。
こうした発言は、韓国と共同でアリランのユネスコ無形文化遺産への登録を申請する考えがあり、韓国が応じない場合、中国が単独で申請する方針を示唆したものと受け止められています。
中国は、北東部の吉林省に定住している朝鮮族に伝わっているアリランを、自国の国家無形遺産に指定し、ユネスコの無形文化遺産への登録を進めています。
韓国ではこうした動きについて、アリランは韓民族固有の民謡であり、これを中国の文化遺産だと主張するのは文化の略奪行為に他ならないとする批判的な世論が拡大しています。