北韓の兵士が武器を所持したまま国境を越えて中国に入り、翌日になって戻ってきたことが分かりました。
北韓関連専門メディアの「開かれた北韓放送」は2日、中国と接している北韓の両江道国境警備隊所属の北韓兵士2人が先月23日夜、武器を所持したまま国境を越えて中国に入り、翌日の朝になって戻ってきたと報じました。
それによりますと、北韓当局は2人の兵士が武装したまま脱北したものと見て、中国の公安当局にこうした事実を知らせ、中国の公安当局は道路を遮断して北韓兵士を捕らえるための検問を始め、一帯で夜間通行禁止措置を取ったということです。
ところが、2人の兵士は翌朝になって再び国境を越えて北韓に戻ってきたということです。
北韓当局は、2人の兵士が脱北者を捕らえるために国境を越えたものの、結局は捕らえることはできず、翌朝になって戻ってきたと発表しましたが、現役の兵士が武器を所持したまま脱北したことが明るみに出る場合、軍部だけでなく住民の動揺を呼び起こす恐れがあることから、事件を縮小隠蔽したのではないかという指摘が出ています。