北韓は、核関連の専門人材およそ3000人を確保しているもようです。
北韓の核問題に詳しい韓国政府の専門家は2日、「北韓の核能力の基盤である核関連の専門人材は、高度の専門家200人あまりを含めて3000人に達する」と述べました。
北韓が核兵器を保有していることは、これまでにも伝えられていますが、韓国政府の専門家が専門家の数まで明らかにしたのは今回が初めてです。
この関係者によりますと、北韓の核専門家は、1950年代から1960年代に旧ソ連に留学した留学派と、その後、北韓が独自に養成した国内派からなり、現在、寧辺(ヨンビョン)の原子力施設をはじめ各大学の研究施設や原子力研究所などに勤めているということです。
北韓は、1955年に核物理学研究所の設置を決めたのに続いて、1956年3月には旧ソ連と原子力平和利用協定を結んでおよそ300人の北韓の専門家を旧ソ連の研究施設に派遣して教育を受けさせました。
この関係者は、北韓は年間およそ80トンの使用済み核燃料の再処理能力を持つ施設を独自の技術で建設して1989年から運転しており、2003年からこれまでに最低3回以上の再処理を行い、40キログラムあまりのプルトニウムを確保しているとみています。
プルトニウムは、核兵器1基の製造に6~8キログラムが必要なことから、北韓は最低6~7基のプルトニウム型核兵器を保有しているものとみられます。