北韓の長距離弾道ミサイル発射に対する制裁強化と関連し、国連安全保障理事会は、北韓制裁委員会による制裁対象の提出期限を延長する方針とみられます。国連関係者は1日、「北韓制裁委員会は、北韓に対する国連安全保障理事会の制裁強化を求めた議長声明が採択された日から15日以内に制裁リストを安保理に提出しなければならないが、まだ中国が提出していない。中国に時間を与えるため、提出期限を延長することを検討しているようだ」と伝えました。
また、別の関係者も「北韓制裁委員会は、中国が提出する北韓企業の制裁リストを待っている。安保理がリストの提出期限を2~3日延長することもあり得る」と述べました。
安保理は先月16日、従来の北韓制裁の強化とさらなる挑発を抑止する内容の議長声明を満場一致で採択し、傘下機関の北韓制裁委員会に個人や団体、品目など制裁対象を追加指定し、15日以内に報告するよう指示していました。
北韓制裁委員会は、安保理の15理事国で構成されており、満場一致を原則としているため、北韓に対する制裁強化は、まだ制裁対象リストを提出していない中国が鍵を握っていることになります。
中国は北韓に対する安保理議長声明に賛成しており、北韓に対する制裁を強化することに反対はしないだろうと、国連関係者らはみているということです。
一方、韓国とアメリカ、日本、EU=ヨーロッパ連合は、1日、制裁対象の北韓企業40社のリストを安保理に提出しましたが、具体的な企業名は確認できていません。